Veeam v13でローカルとAWS S3のバックアップ保持期間を比較|保存容量が半分になる理由

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今回は Veeam Data Platform / Veeam Backup & Replication(VBR)において、一次バックアップ先のローカルレポジトリと、二次バックアップ先のS3バケットリポジトリの双方を不変バックアップ構成にしていた時の、それぞれのリポジトリのバックアップファイル数と保存容量について説明します。

本記事の構成

評価検証は評価版の Veeam Backup & Replication 13.0.1.2067 で行いました。以下図の構成となります。前回の不変バックアップの設定に関する記事もよければ参照ください。

S3 バケットの中身を見る前に、前提となる設定箇所を示します。

一次バックアップのジョブ設定の “Retention policy” は 7days としています。

二次バックアップのジョブ設定の “Retention policy” は 7days としています。

ローカルリポジトリのバックアップファイル数と保存容量

まず、一次バックアップの Veeam 上のバックアップファイル数とサイズを確認します。フルバックアップファイル(.vbk)が2個、増分バックアップファイル(.vib)が6個です。Date: 2026/06/20 のファイルが初回のフルバックアップで、Date: 2026/06/27 は Veeam が自動的に生成した合成フルバックアップです。バックアップファイルの合計サイズは 17.2GB です。

また、不変リポジトリ(Ubuntu)が認識しているサイズも確認します。

vbr-im-repo:~$ du -sh "/mnt/backup/WP Backup"
18G     /mnt/backup/WP Backup

Veeam 上の 17.2GB と、Ubuntu 上の 18GB とで、サイズに僅かに差があります。これは、①Linux ファイルシステムの計算方法とアロケーションによる誤差です。

①Ubuntu のコマンド “du -sh” は 1024 の倍数で計算しますが、Veeam コンソールはファイルのバイト数を合算しているため、数値が大きくなります。

②Ubuntu の XFS ファイルシステムの特性上、バックアップファイル自体の実データ以外に、メタデータやインデックス領域が僅かに消費されます。コマンド “dh -sh” はその分も含めます。

そのため、Veeam コンソール上で確認できる 17.2GB が、バックアップファイル自体の正確な総ファイルサイズの数値となります。

AWS S3リポジトリのバックアップファイル数と保存容量

二次バックアップの Veeam 上のバックアップファイル数とサイズを確認します。フルバックアップファイル(.vbk)が1個、増分バックアップファイル(.vib)が6個です。一次バックアップのローカルリポジトリには初回フルと合成フルの2個が保存されていましたが、二次バックアップの リポジトリである S3 バケットには 6/27 の合成フルバックアップファイルが転送されていません。

これはオブジェクトストレージに最適化された特殊なデータ管理ロジックが動いているからです。S3 バケット上ではブロック単位でデータが管理されているため、Veeam のローカルリポジトリ上には合成フルバックアップのファイルが初回フルバックアップとは別に保存されたとしても、二次バックアップ先の S3 バケットのリポジトリにはファイルは転送されません。

代わりに Veeam は、合成フルバックアップを仮想的に生成します。今回のスクショ結果を例にとると、S3 バケット上にある「6/20~6/27 のブロックデータ」を組み合わせ、AWS の内部処理だけで 6/27 時点でリストアが可能なフル状態(メタデータのポインタ) の合成バックアップファイルを合成します。2026/6/20 から 2026/06/21 と日付が変わっている一番下の .vbk がそのファイルです。

バックアップファイルの合計サイズについても、9.72GB というとても小さいサイズに収まっています。S3バケットのオブジェクトストレージでは、ファイルという概念ではなく、データを数MB単位のブロックに分解して保管します。Veeamは、すでに S3 に存在するブロックは、二度とアップロードしないし、物理的にも増やさないという重複排除を行います。その結果、S3 バケット上には中身が異なるユニークなブロックデータ(9.72 GB分)しか物理的に保存されないため、ローカルリポジトリよりも大幅に少ない容量で全ての世代を維持できています。

また、S3 バケット上のデータサイズ合計も AWS コンソールから確認します。9.7GB ですので、概ね Veeam が認識しているサイズと合致します。

以上となります。

もし、Veeam のバックアップファイルの永久増分におけるファイルの世代管理について、もう少し詳しく挙動を知りたい場合、以下の記事が参考になると思います。

Veeamのバックアップ保持期間(世代数)の考え方と設定例

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makorin
  • makorin
  • AI を使用して情報を得ることが普通の時代になりました。その AI もウェブ上に公開されている情報を元にして動作しています。その情報の一つになればいいなという、極々ささやかな思いで気ままに更新しています。

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